今は主流、ローラー塗装の歴史
塗装の道具は主として、刷毛、ローラー、スプレーガンの3種類。住宅の外壁、屋根塗装の大部分にはローラーが用いられています。
ローラー塗装が日本に登場したのは昭和40年頃の事。それまでは刷毛塗りが普通で、刷毛塗りの技術を誇るベテラン職人には、当初ローラーは「素人が使うもの」と馬鹿にされていました。
しかし使いやすい事、広い面積が早く塗れることから若手職人を中心に急速に普及していきます。
スプレーガンも広い面積を塗るのには適していて、ローラーが現在のように普及する前は外壁塗装の主流でしたが、騒音がある、臭いが飛散しやすい、塗料の無駄が出る、など難点もありました。
ローラーは毛足の長さにより短毛、中毛、長毛に大きく分けられ、毛足が長いものは塗料の含みが多いため広い面積を塗ることができ、毛足の短いものはなめらかな仕上がりになります。
刷毛よりも扱いやすいとされるローラーですが塗装をきれいに美しく仕上げるにはやはり、職人の経験と技術が一番必要であることはいうまでもありません。