代表親方 安齋一敏
父にとって私は3人目の子供、そして待望の男児でした。 私が生まれた元旦のお昼には大事な新年会の会合にも行かずに生まれるのを待ったほどです。 そして父の喜びようは母以上であったそう。そんな父は負けず嫌いの努力家でした。30代の時サッシの会社を創業し、「地域で一番の会社になる」、そんな夢がありました。 体が大きく頑強な父でしたがある日突然に体の痛みを訴え、病に伏して1年、57歳で他界してしまいます。 多発性骨髄腫、いわゆる癌でした。
「まさか父が・・・。」
その時私は胸のなかががらんどうになったようで涙さえ出ないような悲しみでした。
父は覚悟していたのでしょうか、病床でしみじみと母に 「子供にめぐまれよかったなあ」と思い出すように語っているのを耳にしました。若い頃、心配や迷惑ばかりかけていた愚か者の私にはその言葉は意外でした。 一緒に仕事をした5年間は私にとっても大切な懐かしい思い出。 「商売は正直ないい仕事をすることが一番の近道」父の言葉。
頑固で厳しくよく怒られましたがそれも今では感謝の気持ちでいっぱいです。工務店などの下請け仕事から、じかにお客様の声が聞ける仕事をしたいと、一般の住宅、お客様への直販を始める、そして職人直営リフォーム店「一新助家」開業。 商圏3キロ以内での地域密着型のお店、地元のみなさんに幸せを届ける、父からの教え・・・
「嘘のない本当の職人仕事」
をモットーに、お客様に喜びの声をいただけるよう、日々の精進を誓う。
いつも一生懸命、ただそれだけです。
